今回は、介護保険工事とあわせて行ったキッチン改修の事例のご紹介。
ご使用されるのは高齢の方。
そのため、設備を増やすことよりも「日常の中で無理なく使えること」を大切にしたプランとなりました。
見た目の豪華さや高額な設備より、
日々の動作が楽になること、安心して使えることを大切にしています。
今回は、使い勝手を見直したキッチン改修の実例としてご紹介します。
目次
1. 介護保険工事とあわせてキッチン改修を行った理由
2. 上の収納を無理に使わないという考え方
3. 吊戸棚は設置、でも引き下ろしオプションは付けなかった理由
4. 吐き出し窓をふさいだことで生まれた配置
5. 高齢の方のキッチン改修で大切にしたこと
6. まとめ|「できること」より「使いやすいこと」
1. 介護保険工事とあわせてキッチン改修を行った理由

今回ご相談いただいたきっかけは、とてもシンプルなものでした。
「上の収納が取りにくい」
「お手頃価格で、使い勝手のいいキッチンはないかな」
介護保険工事とあわせてのご相談だったこともあり、実際にキッチンを使われるのは高齢のご家族。
今すぐ大きな不便があるわけではないものの、この機会に、日々の暮らしの中で感じていた使いにくさをまとめて見直したい、というご相談でした。
2. 上の収納を無理に使わないという考え方

キッチンは、クリナップのラクエラに交換。
キッチン下の収納が引き出し式で、使いやすく大容量。

高齢の方が使うキッチンでは、手を伸ばす、踏み台に乗るといった動作が負担や危険につながることがあります。
そのため今回は、 使用頻度の高いものを手の届く範囲にまとめ、上部収納に頼らない使い方を前提にしました。
毎日の家事の中で、できるだけ無理な動きが出ないように考えていきました。
結果として、
操作が少なく、動作がシンプルなキッチンになっています。
3. 吊戸棚は設置、でも引き下ろしオプションは付けなかった理由

今回のお客様は、キッチン吊戸棚の設置は決めていらっしゃいましたが、手動で引き下げるタイプのオプションを付けるかについては悩んでいらっしゃいました。
(ラクエラでは、吊戸棚の中身を手動で引き下げる「ハンドムーブ」オプションを付けることができます)
一見すると便利そうな設備ですが、
実際の使い方を考えたとき、
・ 入れられる物が限られる
・ 重たい物は収納しづらい
・ 機構が入る分、収納量が減ってしまう
といった点を考慮して、今回はオプションは付けない選択となりました。
吊戸棚は設置していますが、
オプションに合わせた収納にするのではなく、
普段はあまり使わない物の収納と位置づけ、
日常的に使う物は、手の届く範囲で完結できるようにしました。
4. 吐き出し窓をふさいだことで生まれた配置

キッチンには、もともと吐き出し窓がありました。
Beforeの写真ではカーテンが付いている、写真中央の家具の後ろが窓になります。
今回の工事では、その窓をふさぎ、壁にしました。
窓が壁になったことにより、冷蔵庫の設置、シンクと同じ仕様で天井までの作業台を設置することも可能に。
見た目もスッキリまとまりました。

・食材を取り出す
・洗う
・調理する
この一連の動作が短い距離で完結するため、 移動が少なく、体への負担も抑えられるようになりました。
5. 高齢の方のキッチン改修で大切にしたこと

今回のキッチン改修で重視したのは、
・使わない機能を無理に付けない
・動線を短くする
・日常動作をできるだけ減らす
「安いから」「便利そう」ではなく、
「必要なところにだけ費用をかける」という考え方でキッチン改修をしました。

お客様からは、「収納が使いやすくてとてもいい」と喜びのお声をいただきました。
6. まとめ「できること」より「使いやすいこと」

キッチンは、できる機能が多いほど良いとは限りません。
特に高齢の方が使われる場合は、
操作が少なく、動きが単純な方が、安心して使えます。
・上の収納が使いにくい
・オプションを付けるべきか迷っている
・工事するほどか分からず悩んでいる
・使いづらい箇所があって困ってる
このようなご相談は、実際に多くいただいています。
工事をするかどうか決まっていない段階でも、もちろん大丈夫です。
「何を直すべきか」
「今は触らなくていい部分はどこか」
使い方を整理しながら、一緒に考えていきます。
気になることがあればお気軽にご相談ください。